子供と化学染料で染めを楽しむ。


化学染料について
特徴
  • 石油などを元にして、化学的に合成された染料。
  • 市販の衣類に多く使われている染料。
  • 特殊な染料を除き、色の耐久性が強い染料が多いです。
模様の表現方法
  • 絞り染めで模様を表現します。
    輪ゴム、ビニール紐などで染めたくないところを結びます。
    染色液を浸けないようにする方法であれば、何でもかまいません。

染色方法について
染色浴に、染めたい素材を入れて熱を加えて染料を定着させます。
ここでは、綿・麻・レーヨン・絹・羊毛・ナイロン染色を対象としております。
道具類
コンロ 色素を煮出したり、染色する時に使用します。
ボウルもしくは寸胴 ステンレス製もしくは、ホウロウ製。
小さい容器 ステンレス製もしくは、ホウロウ製。材料を溶かすため
温度計 0〜100℃タイプ
計量器 家庭用の量りでかまいません。
計量カップ 水の量に対して、使用する薬品の量を決める時に使用します。
染める素材を動かす物 菜ばし、ガラス棒、トングなど
糸染めの場合は、ステンレス染色手カギを使用します。
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▼ 綿・麻・レーヨンを染めるための材料
染色に必要な材料
材料名 用途・役割 販売内容量
直接染料 和の色、色彩に深みのある色合い。
綿、麻、レーヨン、絹を染めます。
1kg、500g、100g、50g、10g
※ 1kg以上の販売も可能です。
芒硝(ボウショウ)
別名:硫酸ナトリウム
染料の吸収を促進させる。 30kg、10kg、5kg、1kg、500g、100g
アゾリン 200% ムラ染め防止剤・均染剤 18kg、1.8kg、1kg、500g、100g
ライトフィックスA 色止め剤 20kg、1.9kg、1kg、500g、100g

染料の使用量 大まかに染める
染料10gで、Tシャツ1枚、ハンカチ(55cm)5枚を濃いはっきりとした色合いに染められます。
薄いと思われた場合は、染料を追加して染め直すと濃くなります。
濃色合いを、薄くする事は無理です。
色合いにこだわる場合/再現性を求めて染める
染める素材の重さに対して、下記の割合で使用する染料を調整します。
淡色 中間色 濃色
1%o.w.f以下 1〜3%o.w.f 3〜8%o.w.f

色の再現性を求める場合は、染める素材の重さに対して使用した染料の量の割合を記録します。
※ 繊維の種類、織りの状態によっても色合いの濃淡の変化がおこります。
染色の注意事項
  • ムラ染め防止のため、染める素材がゆったり浸かるぐらいの火にかけられる容器で染めてください。
  • ムラ染め防止のため、染色中は染める素材を時々動かして染めてください。
使用例
ハンカチ 55cm(25g)を1枚を濃い色合いに染める場合
水の量 約1L
(1L以上使用しても問題ありません。)
染料 2g
芒硝 8g アゾリン 200% 1〜2cc
ライトフィックスA 5cc
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▼ 絹・羊毛・ナイロンを染めるための材料
染色に必要な材料
材料名 用途・役割 販売内容量
含金染料 色の耐久性が強いです。落ち着いた色合いです。
絹・羊毛・ナイロンを染める。
1kg、500g、100g、50g、10g
※ 1kg以上の販売も可能です。
酸性染料 鮮やかな色合いが多いです。
絹・羊毛・ナイロンを染める。
1kg、500g、100g、50g、10g
※ 1kg以上の販売も可能です。
酢酸(濃度:90%) 染料の吸収を促進させる。 20kg、1.8kg、1kg、500g、200kg
アゾリン 200% ムラ染め防止剤・均染剤 18kg、1.8kg、1kg、500g、100g
シルクフィックス3A 絹用の色止め剤 20kg、1.9kg、1kg、500g、100g
ウールフィックス 羊毛用の色止め剤。簡易タイプです。
業務用の高品質タイプは、スパシドールFW(20kg入り)をお勧めします。
20kg、1.9kg、1kg、500g、100g
※ 直接染料も使用できます。

染料の使用量 大まかに染める
染料10gでハンカチ約 8枚(約200gの素材)を濃いはっきりとした色合いに染められます。
薄いと思われた場合は、染料を追加して染め直すと濃くなります。
濃色合いを、薄くする事は無理です。
色合いにこだわる場合/再現性を求めて染める
染める素材の重さに対して、下記の割合で使用する染料を調整します。
淡色 中間色 濃色
1%o.w.f以下 1〜3%o.w.f 3〜5%o.w.f

色の再現性を求める場合は、染める素材の重さに対して使用した染料の量の割合を記録します。
※ 繊維の種類、織りの状態によっても色合いの濃淡の変化がおこります。
染色の注意事項
  • ムラ染め防止のため、染める素材がゆったり浸かるぐらいの火にかけられる容器で染めてください。
  • ムラ染め防止のため、染色中は染める素材を時々動かして染めてください。
  • 必ず、沸騰状態で染めてください。染色浴の温度が低いと色落ちの原因になります。
使用例
絹糸100gを濃い色合いに染める場合
水の量 約5L
(5 L以上使用しても問題ありません。)
染料 5g
酢酸(濃度:90%) 3cc アゾリン 200% 5〜10cc
シルクフィックス3A 25cc
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▼ 化学染料の定着作業
化学染料の定着作業
定着作業は、2通りあります。どちかの方法で、化学染料の定着作業を行ってください。
  1. 通常の染色方法。
    • 単色で、均一に染めます。
    • 薄い色から、濃い色合いまで表現できます。
    • 直接染料、酸性染料、含金染料の通常の浸染になります。
    ≡ 作業手順 ≡
    1色の化学染料を溶かした染色浴に、染める素材を入れます。

    火をつけて、徐々に沸騰させます。

    沸騰状態でしばらく煮て、化学染料を定着させます。
  2. 染色を子供さんが行って、化学染料の定着作業を後で大人が行います。
    • 濃い色合いを表現することは、難しいです。
    • ムラ染めになります。
    • 多色染めも可能ですが、色合いが混ざって染まってしまう場合もあります。
    ≡ 作業手順 ≡
    染める素材に染色液を浸けます。
    回収して、乾燥しないように保管します。違う色どおしは、色が移って混色した色合いになります。

    染色浴を、沸騰させた中に染めた素材を入れてしばらく煮ます。
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