デグロリンSコンクで直接染料を部分抜染する


1、西洋茜で染める
2、直接染料で染める
3、ハイドロサルファイトで脱色をする
4、化学染料で染めた生地をデグロリンSコンクで部分抜染(脱色)をする
5、生地に樹脂顔料で模様を描いてみる
6、植物染料で染めた生地をデグロリンSコンクで部分抜染(脱色)をする
7、竹を染めてみる
8、お湯染め染料で染める

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▼ 直接染料で染めた生地をデグロリンSコンクで部分脱色してみよう。


道具・材料を揃える。
道具
  • 家庭用アイロンもしくは蒸し器(脱色剤は、熱を加える事により効力が発揮されます。)
  • 小さい容器
  • ガラス棒・菜ばし・トング、量りなど
脱色する素材について
今回は、色の濃さは中色です。(生地の重さに対して、1%の染料を使用して染めた生地)
  • 脱色可能な染料で染められた素材を選びます。脱色されづらい染料もあります。
    三木染料店では、色の耐久性が良い脱色用の染料も販売しております。
  • 色合いが濃い色合いの場合は、脱色されづらいです。
  • 市販の衣類の場合は、脱色されるかの判断は実際に脱色するしか判別する方法がありません。
材料
デグロリンSコンクメイプロガムNPもしくは、エムールガムEC

作業写真 工程内容
捺染糊の準備
捺染糊を溶かす 捺染糊として、『メイプロガム NP』を使用します。
常温の水の中に混ぜながら徐々に『メイプロガム NP』を加えてきます。
一度に投入すると粘性のある塊ができて溶けづらくなります。ただし、半日置くと溶けます。
溶けるまで、混ぜます。少し、時間がかかります。
粘り具合を見て、
弱ければさらに『メイプロガム NP』を加えて調整します。
強ければ、水を加えて調整します。

温水に溶かすと、常温の水より粘りが弱くなります。そのため、常温に戻ったときの粘りと差異があります。
捺染糊に抜染剤を加えます。
デグロリンSコンク

捺染糊に抜染剤を投入します
『デグロリンSコンク』を量ります。
捺染糊に『デグロリンSコンク』を加えます。
『デグロリンSコンク』は、水に溶けないので捺染糊が白くなります。

抜染剤(脱色剤)を加えた捺染糊は、長期保管ができません。
使う量を作成するようにしてください。
文字を書いてみよう。
抜染する文字を描く 捺染糊に抜染剤(脱色剤)を加えた糊で、文字を描きます。
単純に、【染】と書いてみました。
手早く、乾燥させます。
半日以上放置はしないでください。
白く抜染されました 熱を与えることによって、抜染(脱色)の作用が起きます。
一般的には、蒸し器に入れて蒸気で抜染(脱色)をします。
今回は、蒸し器がないのでアイロンの高温(スチーム)で熱を加えました。
結果は
・・・・・・
・・・
見事に白く、抜染されました。
水洗いをして糊を落とします。
乾燥させて、終了です。

アイロンの熱で、どのぐらいの濃さの色合いが(抜染)脱色できるのかが今後の検討事項です。
藍染系統の素材にも効果があるのかも、調査したいです。
【注意点】
  1. 市販の衣類の場合は、脱色されるかの判断は実際に脱色するしか判別する方法がありません。
  2. すべての、染料が白く脱色できるとはかぎりません。 染料によっては、脱色しづらい、脱色できない染料があります。 色の濃さによっても、脱色の度合いが違ってきます。
    三木染料店では、色の耐久性が良い脱色用の染料も販売しております。