お湯染め染料で染める


1、西洋茜で染める
2、直接染料で染める
3、ハイドロサルファイトで脱色をする
4、化学染料で染めた生地をデグロリンSコンクで部分抜染(脱色)をする
5、生地に樹脂顔料で模様を描いてみる
6、植物染料で染めた生地をデグロリンSコンクで部分抜染(脱色)をする
7、竹を染めてみる
8、お湯染め染料で染める

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▼ 綿ハンカチをお湯染め染料で染めてみよう。


道具・材料を揃える。
詳細は、『お湯染め染料』のページを参照してください。

作業写真 工程内容
染める素材を洗う。(精練)
染めたい物に付着している油、汚れ、糊などでムラ染めになりにくくするために、糊抜き、精練作業をします。
アクセレートで、前処理します。
アクセレート−溶解前
お湯の中にアクセレートを入れて、染める素材を浸けます。

アクセレート−溶解後
  1. 処理する素材がゆったり浸かるぐらいのぬるま湯を準備します。
    湯沸かし器のお湯で大丈夫です。
  2. アクセレートを水の量に対して量っていれます。かき混ぜて溶かします。
  3. 水に浸けて、軽く絞って湿らせた状態の染める素材を入れます。
  4. 約20分、浸けます。
    ※ 20分以上、浸けていても問題はありません。
染料液を準備します。
お湯染め染料−溶解前
お湯染め染料を溶かして、染料液を作ります。

お湯染め染料−溶解後
難しいことを考えずに染料を溶かして、染料を作ってください。
お湯染め染料を少量の水で練ってから、熱湯を加えて完全に溶かします。
▼▼ 色合いの目安 ▼▼
  中間色:水1Lに染料を約30g(3%)
  薄色:水1Lに染料を約10g(1%)

作った染料液を薄めて使用しても問題はありません。
それと、溶かした染料液同士を混ぜ合わせて色合いを表現しても問題ありません。
染めます。
染めてます。 アクセレートの液から、染める素材を取り出して軽く絞ります。
染料液を浸けます。
いろいろ、表現する方法はあると思います。
  • そのまま浸ける。
  • 筆で塗る。
  • 絞った素材を使用する。
  • 1つの素材に対して複数の色合いで染める
生地の状態
染料液に浸して、染める。
絞り染め
絞り染めで、いろんな色で染める。
染料液を浸けた後は、室温で約2時間放置します。
2時間以上放置しても問題はありません。
染料を染める素材へ定着させます。
色の定着中 染めたい素材が、ゆったり浸かる容器を用意してください。
その容器に、
  • 処理する素材がゆったり浸かるぐらいの60〜65℃ぐらいのお湯を準備します。
  • ネオポールB-300
を入れてかき混ぜます。
染めた素材をその中に入れます。
時々、動かしながら30分ほど浸けます。
結構、未定着の色が多いです。
温度管理について
浸けている間に処理している液の温度が下がってもいいのですが、注意点があります。
処理してから、20分経過するまでは45℃以下にならないようにしてください。
染料の定着が悪くなります。
ユセン中 特に、冬場は温度が下がりやすいので注意してください。
容器をタオルなどで保温するのもいいかもしれません。
隣の図のように、少し熱めのお湯で湯煎するのもいいです。

この湯煎での温度管理には、1つだけいいことがあります。
染め上がった素材の色合いが濃くなるということです。
処理浴の温度を50〜55度で保って染めた素材と30分放置して温度が徐々に下がって染めた素材は違いが現れました。
暖かいのが、染料の吸収率が良いです。
水洗いをします。
水洗い
水洗い
水洗いをします。色落ちもしません。
もし、色落ちがある場合は
再度、熱めのお湯にネオポールB-300を入れた中で10分ほど処理して未定着の色を落としてください
色止め作業
染めたい素材が、ゆったり浸かる容器を用意してください。
その容器に、
を入れてよくかき混ぜます。
色止めする素材を入れます。時々、かき混ぜながらしばらくおきます。
水洗い 水洗いをします。
乾燥 ハンカチを乾かします。
完成 完成です。
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待ち時間があったり、温度管理をしないといけないですが お湯だけで、染めることができました。
通常の染色方法と違うため、濃い色合いを綺麗に表現するのは難しいです。
お湯の管理をしっかりすれば、子供さんと一緒に楽しめると思います。
このお湯染め染料で、染めと自分で色を表現する楽しみを知っていただいて沸騰状態で染める必要がありますが、草木染、通常の染色方法の化学染料に進んでより良い製品を作って・楽しんでもらえると嬉しいです。
関連ページ 『お湯染め染料』